
12月。
日が昇るのが遅く、夕方にはもう薄暗くなる季節。
この「日照時間の短さ」は、実は目や体のリズムに大きな影響を与えています。
最近「目の奥が重い」「視界がぼんやりする」「やる気が出にくい」
そんな変化を感じている人は、光不足が原因かもしれません。
今回は、冬の光不足と寒さで働きが落ちる「目のコンディション」についてお伝えいたします。
光を感じる「目」は、体内時計のスイッチ
目は“見る”だけでなく、“体内リズムを整えるセンサー”でもあります。
朝の光を浴びると、「1日のスタート」を伝えるスイッチが入ります。
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ところが、冬は日の出が遅く、曇りや雨も多いため
このスイッチの切り替えが出来なくなったり、遅く入りやすい状態に。
その結果
• 自律神経のバランスが崩れやすくなる
• ピント調整の反応が鈍くなる
• 眠気や集中力の低下を感じやすい
といった、目と脳の“働きの鈍さ”につながります。
光不足が「心の疲れ目」にも
冬の光不足は、脳内ホルモンのセロトニン(心の安定ホルモン)の分泌も減らします。
セロトニンは「光を感じる時間」と関係しており
朝の明るい光を浴びることで活性化します。
光が足りない日が続くと
• 気分が沈みやすい
• ぼんやりして頭が重い
• 目がしょぼしょぼする
といった“目と心の不調”が同時に起こりやすくなるのです。
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寒さで巡りが滞り、目も冷える
さらに寒さは血流を悪くし
目の筋肉や神経に酸素や栄養が届きにくくなります。
この「冷え目」は、目の奥のだるさやピントの合いにくさを招きます。
とくにパソコンやスマホ時間が長い人は、
冷え × 光不足 × 眼精疲労のトリプルダメージを受けやすくなります。
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冬の“光リズム”を整える3つのケア
1. 朝の光を意識して浴びる
起きたらすぐにカーテンを開け、5分間自然光を感じる。
くもりの日でも、外の光は照明の数倍の明るさがあります。
2. 昼休みに“空を見上げる時間”を
遠くの空を眺めることで、ピントをリセット&脳のリフレッシュ。
3. 夜はやさしい灯りで目を休める
日が短い冬ほど、夜は“光を減らす工夫”が大切。
寝る1時間前は暖色の光でリラックスを。
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まとめ
冬の「光の少なさ」は、目・自律神経・心にそっと影響を与えています。
朝の光でスイッチを入れ、夜の光をやわらげることで
目の働きも、気分も少しずつ整っていきますので
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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