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温泉やサウナでも快適!メガネの正しい使い方と注意点

サウナ施設

心身を解き放つ、癒やしの空間――温泉やサウナ。
日々の喧騒を忘れ、リフレッシュできる至福のひとときですよね。しかし、メガネを使用している方にとって、高温多湿という特殊な環境下での使用はリスクを伴うことをご存知でしょうか。
この記事では、温泉・サウナでのメガネ使用がメガネに与える影響と、主なリスクについて解説します。 

温泉やサウナの高温・高湿度がメガネに与える影響

 温泉やサウナは、実はメガネにとってはかなり厳しい環境です。
なぜなら、高温はメガネのフレームやレンズの素材を傷めてしまい、形が変わったり壊れたりする原因になるからです。さらに、高い湿気はレンズを曇らせて、前が見えにくくなってしまいます。急に熱くなったり冷たくなったりする温度の変化は、レンズの中に歪みを生じさせて、見え方に影響を与える可能性もあるのです。温泉やサウナの熱と湿気は、メガネの寿命を縮めたり、見え方を悪くしたりすることがあります。

温泉・サウナでメガネを使う前に!知っておきたい大切な注意点

お風呂の中でメガネを手にもっている
温泉やサウナなど、高温多湿な環境下でメガネを使用する際の主なリスクは以下の通りです。

火傷: 金属製のフレームは高温になりやすく、肌に触れると火傷をする危険性があります。

曇り: 高い湿度はレンズ表面に水滴を付着させ、視界を遮ります。特にサウナ内では急激な温度変化により、曇りが生じやすくなります。

レンズ破損: 高温によりレンズのコーティングが剥がれたり、熱膨張によってレンズにヒビが入ったりする可能性があります。プラスチックレンズも、高温に長時間さらされると変形することがあります。

フレームの変形・腐食: 金属フレームは温泉の成分や水分によって腐食する可能性があります。プラスチックフレームも、高温によって変形したり、劣化したりすることがあります。

視界不良による事故: 曇りによって足元が見えにくくなり、滑って転倒するなどの事故につながる可能性があります。

このように、サウナ内は特に高温になるため、メガネへのダメージが最も大きくなります。火傷のリスクはもちろん、レンズやフレームの劣化も進行しやすい環境です。可能な限り、サウナ内でのメガネ使用は避けるべきです。

温泉・サウナ専用メガネを使うメリット

お風呂、サウナでさっぱりとした男性温泉やサウナをより快適に楽しむために、温泉・サウナ専用のメガネが販売されています。温泉・サウナ専用メガネは、高温多湿な環境下での使用を想定して設計されています。
専用メガネの特徴は下記のとおりです。

熱に強い素材「TR90、ポリカーボネイト」

専用メガネのフレームには、熱に強く変形しにくいTR90(グリルアミド)や、軽量で衝撃にも強いポリカーボネイトなどが使用されています。これらの素材により、高温環境でもメガネのトラブルを最小限に抑えることができます。

曇り止めコート

レンズには特殊な曇り止め加工がされているものが多く、温泉の湯気やサウナの汗でレンズが曇るのを防ぎ、いつでもスッキリとした視界を保てます。

適材適所。専用眼鏡で温泉・サウナ時間も快適に

お風呂の湯気が漂う
せっかくの温泉・サウナ時間、視界がぼやけて楽しめない…なんて経験はありませんか? うっかり古いメガネを使ったり、金属フレームのメガネをかけてしまったりすると、高温でメガネが傷んだり、熱くて火傷の危険があったりすることも。もし、どうしても普段のメガネを使う場合は、素材が劣化しやすい古いものは避け、金属フレームは特に注意が必要です。使用するとしても、短時間にとどめるようにしましょう。そして、どんなメガネを使ったとしても、使用後のケアはとても大切です。温泉の成分や汗はメガネの劣化を早める原因になるため、必ず真水で洗い流し、布で丁寧に拭きましょう。「適材適所」の考え方で、温泉・サウナの時間もクリアな視界と安心を手にいれましょう!

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

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