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目にまつわるお役立ちニュース

視力測定のあの気球って何?近視・遠視・乱視が分かる「オートレフラクトメーター」の秘密

眼科や眼鏡専門店、健康診断、はたまた運転免許センターなど、視力を測定をする際に、あなたは「空に浮かぶ気球」の絵を見たことはありませんか?

どこで視力測定をしても、必ずと言っていいほど出てくるこの気球の絵ですが、どんな意味があって、なぜ気球の絵なのでしょうか?

この記事では、そんな誰もが一度は見たことがある、視力測定の気球の絵の秘密に迫ります。

 

視力測定で使う機械は「オートレフラクトメーター」

(出典:NIDEK/オートレフラクトメータAR-F)

 

視力測定の際に使われる、片目で気球を見るあの検査。

みなさんも一度は経験したことがありますよね?実はあの機械は、オートレフラクトメーター(Autorefractor)と言い、眼科や視力検査で使用される機器の一つで、主に患者の屈折異常(近視、遠視、乱視など)を自動的に測定するための装置です。

子供から高齢者まで、さまざまな年齢層の患者に使用され、片目ずつ、画面の中心に描かれている気球を見るよう指示され、装置はその時の眼の屈折状態を自動的に計測し、近視や遠視や、乱視などがないか、眼科医や光学技師が眼鏡やコンタクトレンズの処方を始めるための基本的なデータを収集しています。

 

気球の絵なのは、一点を見ることに集中するため

しかし、一体なぜ気球の絵が描かれているのか。その答えは、患者さんにひとつの指標に集中して見てもらうため。これがあると、正確な計測がしやすくなります。
もし、その気球がぼやけて見えても心配する必要はありません。実は、そのぼやける現象は意図的なもの。私たちの目は、水晶体という部分を変形させて遠くや近くを見る能力があるのですが、このオートレフラクトメーターでの計測中にその能力を使ってしまうと、データが正しく測れません。だから、わざとぼやけさせることで、目をリラックスさせ、正確なデータを取るための工夫が施されているのです。

実は気球の画像が使用されているのは、オートレフラクトメーターなどを製造しているニデック製品だけなのです。日本だけでなく、海外でも利用されていることから、その有効性が注目されているようです。

実は気球以外の絵もある!


ここで気になるのが、気球以外の絵もあるのか?ということ。

調べてみると、ありました。同じくニデック社から出ている、小児向け「くまモンデザイン」のハンドヘルドレフケラトメーターは、集中してチャートを見るのが難しいお子様でも、「くまモンが何を持っているか知ってる?」と聞くことで、子供たちは興味津々で装置をのぞきこみ、スムーズな測定が可能になります。

また、中心に花が描かれた「フラワーチャート」のハンドヘルドレフケラトメーターもあるなど、浸透はすくないものの、気球以外の絵を使ったオートレフラクトメーターも登場してきています。

もしも、視力検査の場で気球以外のものと出会えた場合は、レアと言えますね。

 

視力測定は緊張せずに、リラックスで挑もう


はじめての測定や、久しぶりの視力検査は、なんだかドキドキしますよね。緊張や不安を感じることは自然ですが、リラックスして正確なデータを取得するためには落ち着いた状態での測定が望ましいです。

また、見えないものを見えると言ったり、逆に見えるものを見えないと言うことは避けましょう。最も正確な結果を得るためには、自分の感じたことをそのまま伝えることが大切です。

測定中に何か不安や疑問を感じた場合、それを伝えることで、専門家は適切な対応をとることができます。万が一、体調不良や目の疲れ、服用している薬など、視力に関連する可能性のある情報は、事前に伝えると良いでしょう。

 

目の不調を見逃さず、定期的な視力検査を行おう

なんだか最近、目がかすむようになった、見えにくくなってきた…そんな時は目からのSOSサインです。視力検査の頻度は、個人の年齢、健康状態、リスクファクター、および前回の検査結果によって異なりますが、一般的には下記のサイクルで視力検査を行うことをおすすめします。

子ども新生児: 出生時のスクリーニング。
6ヶ月から1歳: 視力や目の健康の初期スクリーニング。
3歳: 視力のスクリーニング。
5歳: 学校に入学前の視力と目の健康の検査。
学齢期: 学校の健康診断や問題が出た場合。
20歳~40歳定期健康診査時または、2~3年ごとに一度の検査を推奨
40歳~60歳加齢に伴う視覚の変化が起きやすいため、1~2年ごとに検査するのが好ましい。
60歳以上白内障や黄斑変性症、緑内障などのリスクが増加するため、年に1回以上の検査を推奨。

この他にも、糖尿病や高血圧などの持病、家族歴、以前の目の疾患や手術がある人は、より頻繁な検査が必要となる場合があります。定期的な視力検査は、早期に目の問題を検出し、適切な治療を行うことで、視力の維持や改善をサポートする重要な手段となります。

参考文献

https://www.nidek.co.jp/products/glasses/optical_list/optical_measuringdevice/ar-f.html

https://www.menicon-shop.jp/nagoya/gatetower/2021/09/post-532.html

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本 エミ

Webライター、編集者。学生時代は両目視力2.0をもちながら、現在は左右の目の視力差が大きい「不同視(ガチャ目)」に悩む日々。現代病である疲れ目など、目の健康に役立つ記事を中心に執筆している。

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