ロービジョンになると、読書するのも一苦労です。文字が小さかったり、明るい場所じゃないと読めなかったりと、紙の本のよみづらさから読書を諦めてしまう方も少なくないでしょう。
本記事では、読書から離れてしまったロービジョンの方にとって、もう一度読書を始めるきっかけとなる電子書籍について解説します。最後におすすめの電子書籍サービスと電子書籍リーダーを紹介していますので、ぜひご覧ください。
電子書籍とは
小説や漫画、ビジネス書などの書籍をスマホやタブレット、読書専用端末などで読めるように電子化したものが電子書籍です。
Amazonが提供する電子書籍サービス「Kindle」を筆頭に、電子書籍に対応したサービスを利用する方は年々増加しています。
ロービジョンの方におすすめしたいのは、「電子書籍リーダー」を利用した読書です。電子書籍リーダーとは、電子書籍を読むことに特化した専用端末です。「Kindle Paperwhite」や「kobo」が代表的な電子書籍リーダーといえるでしょう。
電子書籍リーダーの特徴
電子書籍リーダーの大きな特徴の1つに「E-ink」が挙げられます。E-inkは、画面に表示される文字や質感が紙のように表現できる技術で、目に優しく長時間の読書でも疲れにくいのが特徴です。
さらに、電子書籍リーダーにはフロントライト機能が採用されています。フロントライト機能とは、簡単にいうと目に直接光を当てない機能で、スマホやタブレットで読書するよりも目へのダメージを抑えられます。
電子書籍リーダーは、コンパクトサイズなものがほとんどで、文庫本ほどの大きさです。厚さもスマホより薄く、気軽に持ち運べます。1つの端末で何百冊分の本を、保存できるのも電子書籍リーダーの魅力といえるでしょう。
オススメな理由1「文字が拡大できる」
ロービジョンの方だと、紙の本の場合、文字が小さかったり、文字の色が見づらかったりと読書を純粋に楽しめないことも少なくありません。しかし、電子書籍であれば文字を自分の読みやすい大きさまで拡大できます。
文字の大きさを自由に調節できるので、わざわざ目を凝らして読む必要がなく、紙の本で感じていた読みづらさは感じなくなるでしょう。さらに、電子書籍では文章読み上げ機能を搭載しているものも多いので、仮に文章が読めなくてもラジオ感覚で読書を楽しめます。
オススメな理由2「暗い場所でも読める」
読書は自宅で行うとは限りません。カフェや公園、通勤・通学中に読書を楽しむ方も多いでしょう。しかし、ロービジョンの方だとカフェが薄暗かったり、通勤・通学で利用するバスの中が暗かったりすると、紙の本では文字が読みにくくなります。
私自身もロービジョンということもあり、薄暗いカフェやバスの中での読書は諦めていましたが、電子書籍を利用することで暗い場所でも読書を楽しめるようになりました。
電子書籍は、画面から光を出しているので、周りが暗くても問題なく読書を楽しめます。さらに、電子書籍リーダーを利用すれば、目に直接光が入らないフロントライト機能があるので、目へのダメージを抑えることも可能です。いつでも好きな場所で読書を楽しめるのは、電子書籍の魅力といえるでしょう。
オススメな理由3「書店で買う必要がない」
ロービジョンの方の場合、本を買うために書店へ足を運ぶのも一苦労です。都心に住まれている方だと、より一層外へ出かけるのはリスクがかかります。しかし、電子書籍であれば直接、書店に行かなくても本を購入できます。
また、書店で本を探す場合、自分が興味のある本を見つけるのも大変です。一方で電子書籍を販売しているサイトでは、利用者の好みに合う本をおすすめしてくれるので、本を探す手間が省けます。さらに、他の読者の感想も見れるので、思っていた内容と違ったなど、ハズレ本を引くことも少なくなるでしょう。
【まとめ】おすすめの電子書籍と電子書籍リーダー
電子書籍はロービジョンの方でも、読書を楽しめる便利なサービスです。文字が読みづらくて読書を諦めていた方も、電子書籍なら文字のサイズを調整できるので、ストレスなく本が読めます。さらに、暗い場所でも本が読めたり、書店にわざわざ足を運ばなくても本を購入できたりとロービジョンの方にとって嬉しい機能が充実しています。
筆者がおすすめする電子書籍サービスは、Amazonが提供している「Kindle」です。多くの電子書籍を取り扱っており、最近の話題作や昔から読まれている名著まで幅広いラインナップを誇る電子書籍サービスです。Amazonを利用している方ならすぐに利用できるので、ぜひ体験してみてください。
また、電子書籍で読書する場合、目に優しい電子書籍リーダーを利用することをおすすめします。おすすめの端末は「Kindle Paperwhite」です。前述で紹介した、E-inkやフロントライト機能が搭載されているので、目に疲労が溜まりづらくなっています。当然ですが、Kindleとの相性が非常に良く、数ある電子書籍リーダーの中でも、満足度の高い読書体験ができるでしょう。
【参考文献】