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目のご利益スポット

【中部:新潟】眼を癒す温泉 新潟県・貝掛温泉

新潟、かいかけ温泉の画像

冬は白銀の世界に包まれ、スキーと温泉で有名な新潟県・湯沢町。この町に古くから『目の温泉』として知られる「貝掛温泉」があります。

今回は、日本三大目の温泉のひとつ「貝掛温泉」をご紹介します。

貝掛温泉について

貝掛温泉は、今から約700年前の鎌倉時代に高僧・白雲禅師によって開湯された奥湯沢の秘湯と伝えられています。

室町時代・長享2(1488)年には京都・相国寺の僧であった萬里集九(ばんりしゅうく)の旅文集『梅花無尽蔵(ばいかむじんぞう)』に「岩の割れ目から湧き出る温泉…」と貝掛温泉のことが記され、戦国時代には上杉謙信が関東攻略で傷ついた将兵の傷を癒すために「隠れ湯」として利用していたとのだとか。

江戸時代になると庶民にも温泉の文化が広まり、いつしか「目の温泉」として知られるようになりました。

 

目に良い成分が自然に湧き出る「目の温泉」

上空からみたかいかけ温泉の画像
今日も、眼病湯治のために絶えず湯治客が訪れる貝掛温泉。

貝掛温泉が「目の温泉」として知られるようになったのは江戸時代。「第一眼病に善」と記された江戸時代の文献も残されています。

貝掛温泉は、室町時代以前より自然に湧き出る無色透明で無臭、37度とぬるめの温度。この温泉に目に良い秘密が隠されています。こちらで湧き出る温泉には、ナトリウム・カリウムなどの成分が含まれ、火傷・切り傷・神経痛・腰痛・冷え性・病後の回復に良いといわれています。
貝掛温泉の特徴的な成分はメタホウ酸です。
ホウ酸は、眼科で洗眼する際に使用される殺菌効果のある成分。
貝掛温泉に長湯をすることで、体中に炭酸の泡がたくさんつき、その効果によってメタホウ酸が体内に吸収されやすくなるといわれています。
そのため、白内障・眼底出血・ドライアイ・眼精疲労・飛蚊症などの症状の方が湯治に来られるのだとか。
科学的な実証ができなかった時代も、貝掛温泉に入浴することで目の病気が治ったという方も多く、目の病気が治った方からのお手紙がこちらに残されています。

また明治期から昭和初期にかけて内務省の製造販売許可を得て、「快眼水(かいがんすい)」という名前で目薬として販売したこともあったのだそうです。
数年前に目に良い成分が含まれているのか調べられたところ、とある目薬に含まれた成分と似たものが自然に湧き出ていると判明したのだとか。

 

貝掛温泉のちから

近年では、パソコンやスマートフォンで疲れた目を癒したくて訪れる人が増えたという貝掛温泉。
白内障に悩まされている方も昔から多く訪れるとのことで、老若男女問わず抱えている目の悩みをやさしく癒してくれるそうです。

 

「目の温泉」ならではのおもてなし

貝掛温泉には眼病湯治を目的に、たくさんの方が訪れます。
そこで、お宿に到着したお客様に「メグスリノ木」を煎じたお茶を出しておもてなしをされます。
そして夕食の献立には紅鱒の刺身、クコの実の入った玄米粥、ブルーベリーソースをかけたデザートなど目に良い食材を使ったお料理を提供されています(お料理の内容は季節によって異なります)。

古くより「目の温泉」として、親しまれている貝掛温泉。
今日も、眼病湯治のために長く滞在されるお客様も多いのだとか。
目に良い天然成分が湧き出る「貝掛温泉」で、ひと時の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

>アクセス
越後交通バス「貝掛温泉入口」下車 徒歩約9分
※送迎あり(バス停まで)
JR「越後湯沢」駅より車で約18分
関越自動車道「越後湯沢」I.Cより車で約15分

>住所
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686

>お問い合せ
025-788-9911

>URL
http://www.kaikake.jp

>備考
宿泊(1泊)13,800円~ 休業期間:なし

この記事を書いた人

メノコト365編集部

目の健康に関するあらゆる情報を発信しています。子どもたちが健やかな目で生活できるように、小さなうちから正しい健康習慣を身につけてもらうための健育イベントを開催するなど、目の健康について意識を高めるきっかけになることを願い様々な活動をしています。

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